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コンテナ物語

前回、上海の洋山深水港の紹介をしましたが、上海はこの港の開港もあって、シンガポールを抜いて世界最大のコンテナターミナルに成長しています。

List of world's busiest container ports

社会実情データ図録:コンテナ取扱ランキング


世界中で運送されるコンテナ数の増加と、コンテナターミナルの浮沈というのは凄まじい激変を繰り返していまして、1980年には世界4位のコンテナ港だった神戸は2009年では45位にランクを落とし、世界1位だったニューヨーク/ニュージャー港も21位へ転落しています。2009年に取扱量2500万TEU、そして2010年には世界一のコンテナ港となる上海ですか1990年にはわずか50万TEUの取扱いしかない港でしたし、その他のほとんどの中国本土の港も1990年にはランキング外の港だったわけですからとんでもない変化です。


コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だったコンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった
(2007/01/18)
マルク・レビンソン

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最近よんだ本の中でもかなり面白かったのが上記の本。

考えてみるとコンテナによる大量輸送がなければ中国が世界の工場になることもなかったし、フィリピン製バナナもアメリカ産牛肉も国産品より安くなることはなかったし、「グローバリズム」の大半がコンテナ物流システムに依拠して成立してるんだなー、っと考えさせられた。物流とか地味な部分だが「コンテナ以前」と「コンテナ以後」の世界の変化は凄まじいものがある。




コンテナ以前の港湾

コンテナ以前の港湾というのは今からすると想像もできない世界なのだが、ほとんどの日本の港湾は1970年代までコンテナ化されてませんので、実際それほど古い世界ではありません。
そのころの船荷の積み下ろしというのは、今からは想像もできませんが、小さなクレーンやフォークリフト以外は全て沖仲仕という港湾労働者による人力という世界です。凄まじい労働集約型産業です。

で、労働集約型産業しかも時期により必要な労働力に波があるような業界というのはもともとガラが悪くなるもんですが、港湾はピンハネ業者やストライキやスト破りなどきな臭い話には事欠かないところで、実際に日本の近代ヤクザもかなりの部分が港湾労働での労働力確保などで頭角をあらわしたものが多く、山口組初代組長の山口春吉、住吉会の起源の阿部重作も沖仲士出身です。
結構近代ヤクザの歴史ってやつも面白いんですよね~。

1960年代にニューヨーク市だと20万人いたという港湾労働者ですが、コンテナ化によって75%が職を失ったといいます。

何万人もの労働者の犠牲を経て、神戸もニューヨークもコンテナターミナルに60~70年代に転換することで世界の物流の中心として機能していましたが、上記でランキングを紹介したように現在は完全に上海や香港などのメガ港湾が世界を牛耳っています。


アフリカには世界一安い労働力があるのに、どうして工業が発展しないんだろう?と常々疑問に思っているのですが、「コンテナターミナルが全然ない」という点が重大なヒントかもなあと思いました。
色んな意味で発見が多い本でした。おすすめです。
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.17 2011
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ぷろふぃーる

京都在住の阿部です。 地図と薀蓄で一杯やりましょっ なんとなくデザインをもとに戻しました

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